人口の高齢化にともなって、生活習慣病などの慢性疾患が増加するなか、これからは、病気を治すことに加えて、病気や障害との上手な付き合い方や、病気にならないための努力など、日々の生活を豊かに過ごすための知恵が必要になってきます。
 また、わが国でも、医療の質を向上するために、マネジメントの必要性が叫ばれていますが、治療はもちろん、介護やライフケア、生活スタイルなど、幅広い側面で、最適な環境づくりが急がれており、特に、急速な高齢化による医療費の増大に対し、社会保障制度を安定的に持続させるためには、医療資源の有効活用は避けて通れません。
 米国では、過去、医療の効率化のために取られた管理医療の問題が指摘されてきましたが、時代はすでに、リスクそのものを抑制し、財源の効率化と医療の質とQOLの向上を共有させる段階に進み始めています。
 そこで実践されている疾病管理(Disease Management)は、糖尿病や喘息、心筋梗塞、脳卒中、がんなどの慢性疾患を対象とした治療成績の向上と、患者QOLの向上、さらには医療費の効率化を図る上で、極めて重要な課題になっており、わが国での応用にも、大きな期待が寄せられているところです。
本研究会は、このような背景から、将来に向かって必要となる健全な医療環境の構築を、当事者がともに利益を共有できる仕組みづくりによって実現することをめざして、疾病管理(Disease Management)を、医・産・学など幅広い連携により、普及させ、実践しようとするものです。